変動金利選択型の注意事項としてはどのようなものがありますか?
変動金利選択型の注意事項としては、未払い利息が発生するリスク、返済計画の立てにくさ、元本部分が減少しないことなどがあげられます。
未払い利息が発生するリスクとはどのうようなものですか?
変動金利選択型の金利というのは6か月ごとに見直しが行われますが、毎月の返済額というのは5年ごとに見直されることになっています。
このとき、毎月の返済額については、急に返済額が増額されることがないように、見直し前の返済額の1.25倍までという上限が設定されています。
ここで未払いリスクが発生するリスクが生じることになります。
つまり、将来、金利が大幅に上昇を続け、「毎月の返済額」>「利息の支払額」となった場合には、毎月の返済額だけでは元本部分のみならず利息部分も追いつかなくなるということです。
返済計画の立てにくさとはどのようなものですか?
変動金利というのは、短期プライムレートに合わせて年2回6か月ごとに金利が見直されます。
よって、住宅ローンを組む際には将来の返済額が確定しないので返済計画が立てにくくなるのです。
さらに、次のようなメリット・デメリットもありますので、変動金利の利用にあたっては、今後の金利動向に注意しながら選ぶことが重要です。
■メリット
⇒ 金利の下降局面では、金利の見直しが行われるたびに返済額が減っていきます。
■デメリット
⇒ 金利の上昇局面では、金利の見直しが行われるたびに返済額が増えていきます。
元本部分が減少しないとはどういうことですか?
金利が上昇している局面において返済額が急激に増えると、元本部分がほとんど減少せずに返済が困難になる場合があります。
特に、元利均等返済で住宅ローンを組んでいると、金利の上昇局面では返済額は同額でも、利息の部分が増えているので、上昇スピードによっては元本部分がほとんど減少しないといったことが起こる可能性があります。 |