元金均等返済と元利均等返済とは?
元金均等返済と元利均等返済とは次のような返済方法です。
■元金均等返済
「元金均等返済」というのは、毎月返済する元金部分を均一にして借入金残高から利息分を計算し、その合計額を毎月返済するという仕組みになっています。
なので、「元利均等返済」の場合は、最初の返済額が一番高くなり、その後徐々に減っていくことになります。
■元利均等返済
「元利均等返済」というのは、毎月の返済額(元金部分+利息部分)が返済開始から終了まで同額になるように計算した仕組みになっています。
なので、「元金均等返済」の場合は、毎月の返済額が一定になります。
元金均等返済と元利均等返済のメリット・デメリットは?
元金均等返済と元利均等返済のメリット・デメリットは次のようなものです。
■元金均等返済
⇒メリット
・「元金均等返済」は、当初の返済額は多くなるりますが、毎回の借入金残高の減少に伴って利息分も減少するので、返済が進んでいくと毎月返済額は減り、「元利均等返済」よりも利息総額は少なくなります。
・団体信用生命保険や保証料の負担というのは、借入残高が高いほど多くなる計算になっているので、「元利均等返済」よりも有利です。
⇒デメリット
・当初の返済額が多くなりますので、それに伴って収入基準も高くになります。
■元利均等返済
⇒メリット
・「元金均等返済」よりも、当初の返済額は少なくてすむだけでなく、毎月の返済額も一定なので返済計画が立てやすいです。
・当初の返済額が少ないので、毎月返済額の5倍以上の月収が必要になる公庫の収入基準では「元金均等返済」よりも借りやすいです。
・「元利均等返済」で繰上返済すると、返済期間の短縮や借入金残高の軽減が可能ですので、無理に「元金均等返済」を選択しなくても、返済中に繰上返済をすることで大幅な利息総額の減少が期待できます。
・「元利均等返済」を利用するのは比較的収入の多い人になるかと思いますが、例えば35年返済の「元金均等返済」を25年返済の「元利均等返済」にすると、当初の毎月返済額も利息相当額も低くなります。
・保証料や団体信用生命保険料は、借入期間が短いほど軽減されますので有利です。
⇒デメリット
・「元利均等返済」よりも利息総額は多くなります。 |