固定金利期間選択型の仕組みは?
固定金利期間選択型の仕組みは以下のようです。
■固定金利特約期間を選ぶと、その期間中は所定の固定金利による融資が受けられます。
■特約期間終了後は、選んだタイプによって特約期間終了時点の「新規特約金利」が適用されますので、毎月返済額もその時点で変更されます。なお、特約再設定をする場合には、5,250円(税込)の手数料がかかります。
■特約期間終了後の再選択については、各金融機関が独自に決めています。タイプとしては以下の「自由選択型」「固定金利自由選択型」「変動金利優先型」があります。
⇒自由選択型
…特約期間終了後は、変動金利型と固定金利期間選択型のどちらでも自由に選べます。なお、その場合は切り換えの時に申し出ます。
⇒固定金利自由選択型
… 初めに変動金利型を選んでいなければ、特約期間終了後は、変動金利型にするか固定金利期間選択型にするかは申出によって自由に選べます。
⇒変動金利優先型
… 固定金利期間選択型から変動金利型に移行した場合には、固定金利期間選択型へは再び切り換えることはできません。また、固定金利期間選択型の特定期間終了後は、再度「固定金利期間選択型を選ぶ」ことの申出がないと自動的に変動金利型になってしまいます。この場合は、完済時まで固定金利期間選択型に移行することができません。
固定金利期間選択型の留意点は?
固定金利期間選択型を選ぶ場合、民間住宅ローンですと金融機関によっては上記のような特約期間終了後のタイプ選択に制限がありますので、 特約期間終了後はどうなるのかといったことをよく把握しておくようにしておきたいところです。
また、繰上返済についてですが、原則として特約期間中の融資金額の全額及び一部の繰上返済はできないことになっていますので注意が必要です。ただし、所定の手数料などがかかりますが、やむを得ない理由がある場合には繰上返済が可能です。
色々と注意しなければならないとこともありますが、変動金利優先型と比較して、金利動向を見て判断できる固定金利自由選択型や自由選択型の方が利便性が高いですから、まずはこれらの利用を検討してみてはいかがでしょうか。 |