理論的根拠はどのようなものですか?
古典派経済学の立場からの土地公有化の理論的根拠は、資本蓄積と土地所有の矛盾に求められます。
差額地代論による土地公有化は?
リカードの差額地代論によると、資本の新蓄積は、結果として劣等地への耕作拡大、ひいては地代の上昇を招き、利潤率の低下をもたらすとされています。
つまり、土地所有から生ずる地代が資本蓄積の障害となるということです。
ちなみに、古典派とは別に、土地の公共性や土地の投機による土地利用配分の失敗等の観点から、土地の公有化が論じられることもあります。 |